最高標高:92m(修道院の尖塔にある大天使像)
岩山の高さ:約80m



初めてのパリ旅行。日帰りのモン サン=ミシェルツアーに参加してきました。パリはフランスのほぼ中央に位置しますが、そこから西に向かって約360km。ノルマンディー地方の海に浮かぶ(今はほぼ地続きですが)小島です。この周辺の湾も含め一体は世界遺産に登録されており、フランスに行くならぜひ訪れたほうが良いと職場の方から勧められ一日割いて行ってきました。360kmといえばほぼ仙台-東京間の距離ですので、高速バスに乗ってディスニーランドに日帰りで遊びに行くようなものだなぁと考えると、日本での行動に置き換えたらまずしない(この歳で)行動だろうと今振り返ると思います。ともあれ朝7時半に集合、5時間のバス旅に出発。ほとんど渋滞にも巻き込まれなかったので昼すぎに到着しました。お昼の腹ごしらえには名物「ふわふわオムレツ」を含む魚料理をいただき、階段登山に出発です。
もともと小さな岩山であったところの大部分を覆うように教会を含む要塞が乗せられているというイメージでくねくねとした階段が続きます。300段の階段で修道院の入り口に到着。両脇にお土産やさんもたくさんあり、完全に観光地で苦もなく登れます。修道院は有料で、持ち物チェックを受けチケットを見せて次なる階段へ。90段と言われる階段を登り切ると教会の入り口になります。すでにここはほぼ頂上の領域です。ここの脇にはなんと水道がありました。栓を押してみるとなんとちゃんと水が出ます。この水道はいつからあったのかは分かりませんが、この海上に浮かぶ小島に人が住むには海水でなく真水が得られることは貴重です。島の北側に「Fontaine Saint‑Aubert(サン=オベール泉/井戸)」という淡水が得られる井戸があったらしいです。ここは教会ですので宗教的施設ですが、百年戦争やフランス革命など多くの歴史的事象に翻弄されてきたようで、破壊と再構築があったためにもともとのロマネスク様式であった部分と再興されたゴシック様式の部分が混在した様式のカトリック教会です。モン サン=ミシェルの山頂は、このゴシック様式の祭壇のあたりだそうです。
下りは城壁の上を通って海を見ながら降りてきました。島の周りに水があることを想定していたのですが、ほとんどの時期はぬかるんだ干潟に覆われているようです。


モン サン=ミシェルというと大天使ミカエルの岩山というこの岩山を指しますが、Le Mont-Saint-Michelというとその周辺地域を指し、湾を含めてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。この修道院教会(アベイ教会, Église abbatiale)のすごいところは、最上部の岩の頂点(自然の岩の頂)がそのまま床下・基礎 となっているところです。床や壁の一部は岩そのものを削って作られているといいます。


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